骨を作る手術 CGF

インプラント

CGFって何?

CGF(Concentrated Growth Factors)治療とは、患者さんから採取した血液を遠心分離機にかけて完全自己血液由来の血小板濃縮フィプリン(タンパク質の接着剤の役割)を作製し、それを骨のない場所に填入し、骨を誘導再生する治療法のことです。骨や歯周組織の再生療法を実施することで骨が少ない方でも治療が可能になるケースも多いです。

 添加物を一切用いない完全自己血液由来の血小板や成長因子を多く含んだフィブリンゲルなので他の骨補填剤と違って骨組織、歯周組織の再性能が高く、短期間で組織が完成し、なおかつ自分の細胞を使うことによって術後の感染などの心配がありません。血小板に含まれている創傷治癒能により手術後の傷を早く治すことができたり、CGFの優れた粘着能により人工の骨補填材のかわりに使用したり、人工のメンブレン(骨を増やすための膜)のかわりに使用したり、骨を同時に増やすインプラント治療を行ったりと、様々な用途に使うことが可能です。

骨のできる期間は個人差はありますが、約3か月です。

治療の流れ

①血液を採取

採血部位をアルコール消毒し、駆血帯を上腕に巻き静脈を明示してからガラス製の採血管2本分を採血します。 

 

②遠心分離機にかける

対角線になるようにガラス管を遠心分離機に挿入します。1本のガラス管だけを入れると不安定な状態になり正常に回転しません。

遠心分離機はCGFを作り出せる適当なスピードで回転するように設計されています。約15分で血液成分が分離され、CGFが出来ます。

 

③CGF完成

ガラス管内の血液が分離され、CGFが作成されます。上清は血清で、その下のゲルがフィプリンゲル(CGF)です。最下層が赤血球、白血球、血小板等の血球成分です。

 

④シャーレで人工骨(Bio-Oss)とCGFを混ぜる

ガラス管から取り出し、赤血球などの部分をハサミで切り取ります。シャーレに入った手前側のCGFは、血液中の凝固因子が自然に刺激されてフィプリンゲルです。このフィプリンゲルは、成長因子や血小板などを多く含むうえ、添加物を一切用いないため、完全自己血液由来のゲル素材と言えます。

シャーレに入った奥側の白い粉状のものは人工骨(Bio-Oss)です。CGFと人工骨を混ぜて使うと臨床成績が良いと感じます。

 

骨の再生療法 CGFの臨床応用

1,インプラントのサイナスリフトへの応用

上顎洞粘膜を持ち上げるサイナスリフトを行い、その空間にCGFと人工骨を混ぜたものを填入し、骨を誘導します。上顎洞に骨が誘導再生される6か月ほどの期間を待って、二次オペを行います。

 

2,CGFを抜歯した後にできる穴に入れ、骨の治療を促進

抜歯をすると歯槽骨は痩せる

抜歯をするとその周辺の歯槽骨は痩せてきます。そのため、その部位をインプラントや取り外し式の入れ歯で治療したくても“十分な骨が無い”という問題が起こったりします。

そこで、CGFを抜歯窩(抜歯した後にできる窪み)に填入し歯槽骨の吸収を防ぎ、骨の増殖を促進させます。

特に、全ての歯を失った総入れ歯のケースでは歯槽骨の吸収が進み、水平になってしまうと、入れ歯の安定性を得ることが極めて困難になってしまいます。

最後に

北九州市小倉北の歯医者ヤマヂ歯科矯正歯科クリニックでは、日本矯正歯科学会の認定医と臨床指導医が在籍し難しい矯正治療の患者さんでも多くの治療を行ってきた実績があります。

また、日本歯周病学会の専門医や日本小児歯科学会の専門医も在籍していますので、子どもから大人まで年齢問わずご安心して来院いただけます。

無料相談をお受けしておりますので気になる方は24時間ネット予約にてご予約を取られてください。

 

 

執筆監修者

山地晃二郎 

ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニック 院長

住所 福岡県北九州市小倉北区中井5-4-26

日本矯正歯科学会 認定医

日本口腔インプラント学会

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