「子どもの成長に関わる医療を考える」セミナーに参加しました。

小児矯正

子どもの成長に関わる医療

2023年の日本矯正歯科学会で子どもの成長に関わる医療を考えるというセミナーを受けました。

その内容をまとめます。

 

子どもの低身長

1人目のスピーカーは岡山大学の小児科講師、長谷川先生でした。

子供の成長生涯 低身長とその治療の現状を中心にというテーマでした。

 

歯科矯正治療が保険適用になる成長ホルモン分泌低下性低身長症

小児の成長ホルモン分泌低下性低身長は矯正治療が保険適用になります。実際は出生児に影響があって低身長になるケースが多くて内分泌疾患の成長ホルモン分泌低下性低身長の方は少ないとのことを教えていただきました。SGA性低身長が割合としては多いとのことでした。

 

SGA

SGAとは、「Small for Gestational Age」の略で、母胎にいる期間(在胎週数)に応じた標準の身長・体重に比べて、小さく生まれることを指します。同じ性別・在胎週数の赤ちゃん100人で比べたとき、身長と体重が小さい方から10番目以内に入るとSGA児と呼ばれます。

SGA低身長の場合も成長ホルモンの投与を行うようです。

 

成長ホルモンを投与する治療の変遷

昔は成長ホルモンの注射を毎日行う方法が用いられていたとのことですが、最近成長ホルモンの投与に関して週一回投与法が適用されるようになり、患児とご家族の方の負担が減ってきたことがトピックであるとのことでした。

 

軟骨無形成症と薬

また低身長の疾患で軟骨無形成症という疾患があり、FBFR3の異常が原因です。私は大学院時代にFGFR3と似たFGFR2の機能異常を伴うアペール症候群モデルマウスを使用して実験させていただいていたので興味深く拝聴させていただきました。

近年軟骨無形成症に対して骨の伸びを抑制する過剰な信号を抑える薬剤が開発され、2022年に製造販売が承認されて使用できるようになったとのこで小児医療でトピックになっているようです。

 

小学生入学前に言語の治療の介入

2人目は言語聴覚士の笠井先生の講演で、コミュニケーション・言語の発達ついてというタイトルでの発表でした。

子供の発達の最終目標はスピーチだけでなく

親子のコミュニケーションの大切さと

小学校に上がるまでに発音は完成するとのことで可能な限り小学生入学前に言語の異常がある場合は治療を開始した方が良いことを教えていただきました。

 

構音障害の治療

構音障害には器質的異常、運動障害性構音障害、機能性構音障害、があり、構音障害は6歳までにトレーニングを開始すれば、多くの場合週一回のトレーニングで3ヶ月で治るとのことでした。

 

矯正歯科治療と子どもの歯科治療

矯正歯科医師として子どもの歯科治療を勉強することは総合的な見地から患者さんを治療することができてとても有益だと思います。

 

発音と矯正治療

矯正治療を行うことで、歯列が変わり発音にも良い影響を与えることがあります。特にさ行やた行など舌を使う発音に関しては、矯正治療と発音の訓練、を並行して行うことで、より効率的に発音能力が上がると感じています。

 

 

当院の紹介

北九州市小倉北の歯医者ヤマヂ歯科矯正歯科クリニックでは、日本矯正歯科学会の認定医と臨床指導医が在籍し難しい矯正治療の患者さんでも多くの治療を行ってきた実績があります。

また、当院には日本小児歯科学会小児歯科専門医や日本歯周病学会歯周病専門医も在籍しており、幅広く専門的な治療をしております。

無料相談をお受けしておりますのでお口の中が気になる方は24時間ネット予約にてご予約を取られてください。こちら

また今後も記事の掲載や執筆の監修などを通して正しい矯正歯科治療の啓蒙を行っていきたいためと思っています。

掲載を依頼されたり検討されているメディアの方はメールよりぜひお問い合わせください。

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