マタニティ歯科

妊娠されているママさん、そして生まれてくる赤ちゃんのお口の健康を守るためのお手伝いをさせていただきます。妊娠周期に合わせて無理のない治療をご提案します。

～ママと赤ちゃんのために～
最後に

～ママと赤ちゃんのために～

　生まれたばかりの赤ちゃんは、お口の中に虫歯の原因となる菌は持っていませんが、周囲の大人から移ってしまうこと場合がほとんどです。また、妊婦さんが歯周病の場合、早産・流産・低体重児のリスクが高くなることが分かっています。安全な出産とお子様の健康のためにも、妊娠中からお口のケアに取り組むことを推奨しております。

《虫歯・歯周病ゼロのお口を目指して》

☆妊娠中はお口のトラブルが起こりやすい

　妊娠中は、女性ホルモンの作用で、唾液がねばねばしてお口の中を洗い流す働きが低下し、口腔細菌が増殖・変化して虫歯や歯周病になりやすくなります。つわりで歯磨きができない、食事の回数が増えるなど、お口の中の環境を悪化させる要因も増えて、リスクが高まります。

☆親知らずの抜歯は妊娠前に

　妊娠前に親知らずの状態を見てもらい、虫歯にかかっていたり、歯肉の炎症を起こす可能性が高い場合には、事前に治療(抜歯など)をすることをおすすめします。

☆歯周病の早産・低体重児出産のリスク

　歯周病の怖さは、重症化するとおなかの赤ちゃんにも影響することです。早産や低体重児出産(体重2500ｇ未満で生まれること)のリスクが高まります。適切なケアによって、歯周病を予防・改善しましょう！

☆妊娠中のお口のケア

　妊娠中は体調不良等によって日常生活での制約が多くなり、お口のケアが不十分になりがちです。この先何十年も使う歯です。大事にしましょう。

“ケアのポイント”

〇妊娠初期(0～15週)

　つわりで歯ブラシを口に入れられないときは、無理せず、洗口剤などですすぎましょう。気分が良いときはヘッドが小さめの歯ブラシを使い、できる範囲で磨きましょう。

〇安定期(16週～27週)

　つわりがおさまり、安定期に入ったら「マタニティ歯科検診」を受けましょう。歯肉の腫れや出血、虫歯による歯痛などの異常がある場合は、この時期に受診します。歯科で使用する麻酔の量はわずかなので、胎児に影響はありません。

〇妊娠後期(28週～39週)

　正しい歯磨きをしっかり行います。強い痛みなどの緊急性がない場合は、治療は産後に行うことも考えましょう。

安心の女性歯科医師

　気持ちや体調の変化などから、歯科治療を受けたくても受けられない状況になったり、女性特有の体の変化について、歯科医師に相談しづらいということがあるかもしれません。妊娠中の女性に安心して歯科を受診してもらえるよう、当院では女性歯科医師も働いていますのでお気軽にご相談ください。

妊娠中の歯の素朴な疑問

Q1，妊娠中、歯科医院で処方された薬は服用しても大丈夫？

A妊娠していることを伝えて処方された薬なら大丈夫です！

　歯科医師と薬剤師に、妊娠していることを伝えて処方された薬ならば、指示通りに服用を。心配な場合は、かかりつけの産科医に相談してもいいでしょう。自己判断で、鎮痛剤などの市販薬を服用するのはやめましょう。

Q2，妊娠中は、歯のエックス線撮影や歯科麻酔をしてもいい？

Aどちらも出来ますが、歯科医師に妊娠していることは必ず伝えてください。

　妊娠中、歯科医院を受診するときは、必ず母子健康手帳を提示し、妊娠中であることを伝えてください。歯科医院のエックス線撮影は、通常は子宮から離れたあごに向けてのみ行いますし、防護用のエプロンも用意されています。また歯科麻酔は、局所にごく少量注射するだけです。どちらもおなかの赤ちゃんへの影響は心配ないと考えていいでしょう。