舌川矯正とは、文字通りはの表面ではなく舌側に装置を装着する矯正のことです。
「裏側矯正」「リンガル矯正」と呼ばれることもあります。
表側の矯正に比べ、外から装置が目立ちづらく、周りにばれずに矯正治療をすすめたいという方に人気の矯正です。
《舌側矯正治療がおすすめの方》
舌側矯正は、外から見えない為人前でお話をする機会の多い方や接客業の方、周りの方に矯正治療をしていることを知られたくないとお考えの方にぴったりの治療法です。専門の知識と技術が必要となるので、矯正医の中でも対応可能な先生は限られます。
「目立ちにくい矯正」をご希望の場合、当院では舌側矯正以外にも「インビザライン(マウスピース矯正)」という治療法が選択肢としてございます。
*「舌側矯正」と「インビザライン」
舌側矯正 | インビザライン(マウスピース矯正) | |
見た目 | 表側からは全く見えない | 透明なマウスピースは目立ちにくいが
近くで見るとわかる |
来院頻度 | 約1か月1回 | 約2か月1回 |
抜歯 | 対応可能 | 対応できない場合がある |
着脱 | 来院いただければ可 | 自分でできる |
虫歯のリスク | やや高い
装置がつく分、ハミガキがしずらくなったり磨き残しが増えたりする可能性があります。 |
低い
取り外し可能なので、治療を始める前と同様に歯を磨くことができます。 |
上記のように、「舌側矯正」と「インビザライン」には様々な違いがあります。
双方のメリット・デメリットを比較して、ご自身にあったもの・希望するものを選択しましょう。
《舌側矯正治療のメリット》
☆装置が目立ちにくく、周りの人に矯正をしていることを気づかれにくい
歯の裏側に装置をつけるため、周りを気にせずに矯正治療を進めることができます。お仕事の関係や、周りの方に矯正治療をしていることを知られたくない方には最適です。上だけ舌側矯正治療を行い、下の歯は外側に付ける方法もあります。舌側矯正は、表側矯正よりも費用は高くなりますので、「目立ちたくないけどできるだけ費用を抑えたい」という方に最適の治療法です。
フルリンガル(上下とも舌側矯正) 770,000円
ハーフリンガル(上のみ舌側矯正) 660,000円
☆前歯が引っ込みやすい
矯正治療は、歯を抜いてスペースを作り、そのスペースに前歯を移動させます。唇側矯正(表側矯正)は、固定源であるはずの奥歯が逆に前方に引っ張られてしまい、移動のコントロールが難しい場合があります。一方、舌側矯正(裏側矯正)は固定源となる歯を後方へ引き込むことを得意としていますので、比較的移動がスムーズに行うことができます。
☆悪い舌癖を防止する
出っ歯になる原因として「舌の癖」舌で前歯を押してしまう癖が出っ歯を引き起こす可能性があることを知っていますか?口を閉じてリラックスした状態の舌の位置は上の歯の付け根から1㎝ほどの奥に下がったスポットと言われる位置にあるのが正常です。しかし、舌の癖があると舌は常に歯の裏側を押し続けリラックス時でもスポットに舌は留まっていません。歯は頬と唇が内側に押す力と、舌が外側に押す力の均衡する位置に並んでいます。舌が歯に圧力をかけ続けていると均衡が崩れてしまい、歯が前方へ傾いてしまい「出っ歯」になってしまいます。
この舌の癖を直さない限り、いくら歯並びを改善しても後戻りが生じてしまいます。舌側矯正は装置が裏側に付いているため、舌で歯を押し当てる癖を抑制する効果がある程度期待でき、装置自体が舌癖防止の役割も果たしてくれます。そのため、矯正治療中、舌の癖も改善されて装置を外した後の後戻りのリスクを減らすことも可能になるかもしれません。
☆虫歯になりにくい
矯正装置をつけると歯磨きが難しくなり、装置の周りに歯垢が残りやすく、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。ですが、歯の裏側は常に唾液が循環して、食べかすを洗い流してくれるため、虫歯菌が増殖しにくいです。とはいえ、通常より歯磨きは難しい状態です。舌側矯正だからといって歯磨きをおろそかにすると当然虫歯のリスクは高くなるので丁寧な歯磨きは必要です。
《舌側矯正治療のデメリット》
☆慣れるまで発音しにくい場合がある
裏側についた装置が邪魔になり、舌を歯の裏側にあてて発音する言葉がしゃべりづらくなることがあります。以前よりも装置がずいぶん小さくなりましたので、発音障害は少なくなりましたが、慣れるまでは若干舌足らずな発音になる場合があります。特にさ行・た行・ら行などが難しい場合があります。発音のしにくさは大体1週間から1か月程度で慣れてくることが多いです。
☆歯磨きが難しい
歯の裏側は、装置があることで更に歯磨きが困難になり、虫歯や歯周病、口臭の原因になります。舌側矯正は、虫歯になりにくいとは言われていますが、だからといって歯磨きを怠ると虫歯になる可能性が高まるので矯正治療中は丁寧に歯磨きを行うようにしてください。そして、どんなに頑張って磨いても限界があるため、定期的にクリーニングをしに来てくださいね。
☆治療時間が長くかかる可能性がある
表側矯正よりも難易度が高く、少し時間がかかりやすい傾向があります。
☆舌を傷つけやすい
歯の裏側についている分、会話や食事の時にワイヤーが引っ掛かってしまい舌が傷ついてしまうことも少なくありません。
他院さんで「裏側矯正はできない」と言われた方へ
裏側矯正は表側矯正で治療できるものであれば、基本的に治療できない症例はありません。
ただ、かみ合わせが深い場合(上下の前歯に取り付けた装置がぶつかりやすい)や舌が大きい場合(装置が当たって傷つきやすい・誤って舌を噛んでしまう)など、裏側矯正が向いていないと言われる症例もございます。
一方で、出っ歯さんなどの口元が前の方にでているケースは歯を後方に移動させる治療は、裏側矯正が得意としています。
また、裏側矯正は、矯正の中でも技術・経験が特に必要になる、難度の高い治療法と言われています。そのため、すべての矯正歯科医院のドクターが同じように裏側矯正ができるわけではありません。そもそも裏側矯正自体を行っていない歯科医院もあります。
もし、他院さんで「裏側矯正ができない」と言われた方は、無料でカウンセリングを行っていますので一度当院にご相談ください。
最後に
北九州市小倉北の歯医者ヤマヂ歯科矯正歯科クリニックでは、日本矯正歯科学会の認定医と臨床指導医が在籍し難しい矯正治療の患者さんでも多くの治療を行ってきた実績があります。
また、当院には日本小児歯科学会小児歯科専門医や日本歯周病学会歯周病専門医も在籍しており、幅広く専門的な治療をしております。
無料相談をお受けしておりますので気になる方は24時間ネット予約にてご予約を取られてください。
山地晃二郎
ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニック 院長
住所 福岡県北九州市小倉北区中井5-4-26
日本矯正歯科学会 認定医
日本口腔インプラント学会
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