北九州市小倉北区の医療法人ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニックです。
近年、アライナー（マウスピース）矯正は世界的に広がり、実際に北九州でも関心が高まっています。一方で、装着時間の管理やトルク(歯根の向き）・回転・拡大量など、結果を左右する設計力には大きな差が出やすいのも事実です。私たちは「見た目だけでなくかみ合わせ（機能）まできちんと整える」ことを大切に、学びをすぐ臨床へ還元する取り組みを続けています。
先日、その一環として「インハウスアライナー実習（院内完結型マウスピース矯正）」を開催。臨床研修歯科医10名が参加し、座学ののち5チームに分かれて、インビザラインを含むマウスピース矯正のシミュレーションと実習を行いました。
本記事では、この実習の要点とともに、当院のインビザライン／アライナー（マウスピース）矯正の特徴（診断の精度・設計の再現性・わかりやすい可視化）をご紹介します。
マウスピース矯正セミナーの様子：シミュレーション作成実習パート
アライナー（マウスピース）矯正とは？
- 目立ちにくい透明なマウスピース装置（アライナー）を段階的に交換して歯を動かす矯正法。
- 主流は**TFA（サーモフォーミング型）**で、インビザラインなどが代表。
- 取り外せるため清潔な状態を保ちやすく、むし歯・歯周病リスクを抑えやすいのが特長です。
- 現在のアライナー（マウスピース）矯正選択率：欧米では55％、日本では35％
- 近年はデジタル化・清掃性・審美性の向上により、ワイヤー矯正からマウスピース矯正へシフトが加速
アライナー（マウスピース）矯正は1日20－22時間装着
インビザラインはアライナー（マウスピース）矯正の代表格
アライナー（マウスピース）矯正の「強み」と「限界」
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強み：審美性／痛みの少なさ／通院負担の軽減／食事・歯みがきのしやすさ。
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限界：結果は患者さんの装着時間（コンプライアンス）に左右。大きな回転を必要とする場合や拡大する量が多い場合など、ワイヤーの併用が適する場合もあります。
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当院の方針：必要に応じて**ハイブリッド矯正 マウスピース矯正＋部分ワイヤー**を組み合わせ、仕上がりと安定性を両立します。
マウスピース矯正の写真
インハウスアライナー（院内完結のマウスピース型作成）のメリット
2025年現在、日本ではアライナー（マウスピース型）は、ほとんどの歯医者さんでは外注して作成しておりますが、当院は患者さんによっては、院内で３Dプリンターを使ってマウスピース型を作成するインハウスアライナーを選択する場合もあります。院内で完結することで以下のようなメリットがあると考えます。
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既製システム・外注に比べて自由度が高く、患者さんに合わせた予測実現性の高い治療設計ができる
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治療の修正やステージングを医院内で迅速に対応可能なため歯の移動がスムーズ（外注の場合は最初に2年まとめて作成したり、予測が変わった時に変更が柔軟に対応が難しい）
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外注の場合、合わないアラナイナーを無駄につくって多くを捨てることも。インハウスにすることで地球環境にやさしく、コスト面でも患者さん・医院の双方にメリットがある。
- ３Dプリンターの性能が飛躍的に上がり短時間でできるように。患者さんによりスピーディーな治療を提案できる。
インハウスアライナー:医院内で完結するマウスピース型矯正治療
セミナーで扱った内容ダイジェスト
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診断の精度がすべて：顎関節・咬合の機能評価、CTでの骨量確認、セファロ分析まで丁寧に。
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予測性を高める設計：アタッチメントの選択、IPR（歯と歯の間のエナメル質をわずかに削ってスペースを確保する処置）の活用、歯の移動量と順序（ステージング）の最適化。
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デジタルスキャンのコツ：メタルクラウン（金歯・銀歯）反射対策、乾燥管理、3フレームスキャン（咬合／頬側／舌側）で安定したデータ取得。
- 院内完結ワークフロー：口腔内スキャン → シミュレーション（ムーンアライナー等） → CHITUBOXでデータ変換 → 3Dプリント → 成形・調整。院内でアライナー（マウスピース）の完成までを完結させるためのプロセス
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医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニックで実施したインハウスアライナーセミナーの様子：座学パート
医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニックで実施したインハウスアライナーセミナーの様子：座学パート
セミナー実習パート
- 口腔内スキャン：口腔内スキャナーを用いて口の中のデータを取得
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データ読み込み：サンプルの口腔内スキャンをインポート
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AI自動配列：理想配列をAIが提案（治療前に見える化）
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手動調整：必要部位をマニュアル微調整
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ステージング：段階ごとの移動量・順序を設定（重要！ここで機能面の差が出る）
- ３Dプリンティング：スライスソフトにシミュレーションを入れて３Dプリンティング
実習の様子：交代制で口腔内スキャナの実機操作を繰り返すことで、理解が一気に深まりました。
医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニックで実施したインハウスアライナーセミナーの様子：実習パート
実習セミナーを開催した背景 ～北九州から質の高いマウスピース矯正を～
北九州でアライナー（マウスピース）矯正の価値を高めるために
今回このような実習セミナーを実施した背景に、患者さんにとってより安全で予測性の高いインビザラインをはじめとしたアライナー（マウスピース）矯正を、北九州から広げていきたいという思いがあります。
背景１：アライナー（マウスピース）矯正は今後も拡大
近年、世界的にワイヤー矯正からアライナー（マウスピース）矯正へのシフトが進んでいます。
市場は中長期で拡大が見込まれ、日本でも将来的に主要な選択肢となる可能性があります（あくまで将来予測であり、地域・症例により適応は異なります）。
一方で、導入医院の増加＝治療品質の均一化を必ずしも意味しません。矯正を専門としない医院での導入も広がる中、審美性は改善されたが、かみ合わせ（機能面）の評価と設計が十分でないというご相談も一定数見られます。
そこで当院は、40年以上の矯正歯科の経験と最新のデジタル技術にもとづく診断・設計の知見を広く共有することが、地域の患者さんの利益につながると考えました。北九州小倉北区でインビザラインやマウスピース矯正の歯科医院選びをされる方へ、見た目と機能の両立を重視した治療を提供していきます。マウスピースの症例紹介はこちらを確認ください。
医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニック：ワイヤー矯正とアライナー（マウスピース）矯正の違い
背景２：導入医院が増える今こそ、“質”で差別化 ー次世代も育てる体制
「マウスピース矯正」を掲げる医院は増えていますが、結果を左右するコア技術——
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装着時間（コンプライアンス）の運用管理
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トルク（歯根の向き）・回転・拡大量の設計診断とステージング
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ケースに応じたハイブリッド矯正（マウスピース＋部分ワイヤー＋顎間ゴム）の判断
これらは経験と標準化された手順がないと再現性がぶれやすい領域です。
当院は今回、臨床研修医向けに無料セミナー（ハンズオン）を開催。また年間を通して臨床研修医の受け入れと継続的な院内研修を行っています。このように手を動かして学ぶ機会を継続的に提供し、表面的な“導入”ではなく、再現性の高い設計と説明を重視する人材を育てることを目指しました。
これにより、地域全体の治療品質を底上げし、患者さんへ予測性の高い、納得感のあるマウスピース矯正をお届けします。
ポイント：当院では初診時に顎関節・咬合評価／CT・セファロ分析を行い、マウスピース単独が最適か、**部分ワイヤー併用（ハイブリッド）**が良いかを3Dシミュレーションで分かりやすくご提案します。
医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニック：セミナーに参加頂いた臨床研修医のみなさんと記念写真 前列中央が院長その左が理事長です
背景３：デジタル×標準化で学びを診療へ
当院では、口腔内スキャナーや3Dプリンターといった最新のデジタル設備を院内に完備しています。さらに、AIによる自動配列システムや、マウスピース矯正と部分ワイヤー矯正、顎間ゴムを組み合わせたハイブリッド矯正など、最新の知見をいち早く臨床に取り入れる体制を整えています。
こうした環境を活かし、歯科医師や研修医の先生方に向けた院内セミナーを開催し、最新技術を共有しています。
実習を通じて標準化されたワークフローを共有し、診断の精度と説明の見える化（3Dシミュレーション）を広めることで、臨床において患者さんの不安やミスマッチを減らします。
医療法人ヤマジ歯科・矯正歯科クリニック：デジタルスキャンを使っての実習パート
北九州で“失敗しにくい”マウスピース矯正を目指して
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デジタル設備：口腔内スキャナー、3Dシミュレーション、3Dプリンターを院内配備。院内で完結する、アライナー矯正でオーダーメイドのマウスピース装置を作成
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見える説明：治療前からデジタル技術を使ったゴールの見える化で不安を軽減。
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通いやすさ：負担の少ない効率的なライン予約で、忙しい方でも継続しやすい体制を整えています。
こんな方におすすめ
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インビザラインのようなアライナー（マウスピース）矯正など目立ちにくい治療を希望
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軽度〜中等度の叢生や空隙、前歯の部分的な移動
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取り外し管理と装着時間をしっかり守れる方（食事の時間以外は装着の必要あり）
よくある質問（FAQ）
Q1. 期間はどれくらい？
A. 症例により数か月〜2年前後と幅があります。カウンセリングで現在の歯並び・骨の状態を拝見し、目安期間をご提示します。
Q2. 痛みはありますか？
A. 交換直後は締め付け感がありますが、多くは数日で落ち着きます。ワイヤーに比べて頬や舌の違和感が少ないのが特長です。
Q3. 装着時間は？
A. 原則1日20〜22時間が推奨です。コンプライアンスが結果を左右するため、装着管理のコツもお伝えします。
当院へのご予約
- Line予約／お電話(093-591-8211 ゴクイ ハニイイ)でカンタン予約
- 来院前にLINEで相談（写真添付OK）
- セカンドオピニオンも歓迎です
- ライン予約
- インスタグラムも始めました。
- 北九州市小倉北区の歯医者・医療法人ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニックでは、日本矯正歯科学会の認定医と臨床指導医が在籍し難しい矯正治療の患者さんでも多くの治療を行ってきた実績があります。特徴
- マウスピース矯正装置と裏側矯正に自信
- 「選べる」治療法/矯正装置
- 決断しやすい「治療費」
- 開業から「40 年」の信頼と実績
- 矯正の「専門書」を出版
- 「噛み合わせ」を同時に改善
- 「保険適用」の矯正治療(顎変形症・口唇口蓋裂等)
- 「ライフステージ」に合わせた矯正治療
- 「家族で」矯正治療を受けられます
これらの特徴を活かして、患者さんが安心して治療を受けられる環境を提供しています。
無料相談をお受けしておりますので気になる方は２４時間ネット予約にてご予約を取られてください。
歯科病院の予約ページonl.tw
山地 晃二郎
医療法人ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニック 院長
住所 福岡県北九州市小倉北区中井５－４－２６
経歴
平成19年 明治学園高校卒業
平成25年 福岡歯科大学卒業
平成30年 九州歯科大学矯正学講座 博士課程修了 歯学博士 ヤマヂ歯科クリニック勤務
平成31年 日本矯正歯科学会認定位取得
令和3年 医療法人ヤマヂ歯科・矯正歯科クリニック 院長就任
厚生労働省 歯科医師臨床研修指導歯科医 認定
令和４年 全顎矯正と部分矯正へのアプローチ 出版
令和5年 グリーンズオーソ 「歯科矯正用アンカースクリューの活用方法」 講演
日本国際歯科大会 「開咬症例に対してインプラント治療と矯正歯科治療を応用した一症例」 講演
令和７年 オステムインプラント ２Day GUIDE BASICセミナー 講師
研修医のための矯正実習セミナー 講師
詳しい経歴はこちら
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